二十歳を祝う。

黒紋付羽織袴一式を着せてあげた甥っ子

 明日の「成人の日」を前に年明けから全国各地で「成人式」改め二十歳を祝う様々な集いが開催され、ここ佐賀県唐津市では本日『二十歳の祝典(旧名称:成人式)』と題して市が主催する式典に若人たちが集いました。二十歳を迎えられたみなさまにはお祝い申し上げます。
 さて、ご存知の通り昨年4月1日の民法改正によって成年年齢が20歳から18歳に引き下げられると同時に、子どもたちは責任を持つ範囲が広がりました。子を持つ親としては「18歳の成年として」「20歳の大人として」その時々に成長した姿を毎年お祝いしつつ頼もしく見守りって行きますが、これから18歳を迎えた子どもたち向けに成人式が開催されるのか、はたまたこのまま二十歳を祝う集いが開催され続けるのか分かりませんが、世の中の18歳にとっては就職や大学受験を控えた高校三年生の1月に式典が行われてもそう簡単には出席できないでしょうね。そもそも成人を祝うことは「成人式に出席すること」でもなく「振袖を着ること」でもなく「記念写真を撮ること」でもなく「同窓会で飲酒できること」でもなく、『成長した家族のために想いを込めてお祝いしてあげること』。そのひとつが振袖を着せてあげたり記念写真を撮ったり盃を酌み交わしたりすることだと思うのです。大きな区切りだった20歳を18歳にしたことと、18歳の成人を祝わずに二十歳になった若人を祝うことで国や地方自治体が若人何を示そうとしているのか今ひとつよく分かりませんが、私たちはこれまでと変わることなく御家族の成長を祝うみなさまに寄り添い続けますのでご遠慮なくご相談ください!!!
 本日は男子2名(うち1人は甥っ子)、女子11名の着付をお手伝いしました。特に女子の着付と帯結びには女将が例年並々ならぬ想いと力の入れ様で、今年もおひとりずつ帯結びを創造すべく年末からせっせと頭を抱えては練習を重ねていました。それに比べて男子は事前に一度試着してもらって寸法を確認するだけですが、祝う想いは負けていません!おかげさまで今年も朝から昼過ぎまでたくさんのご家族の笑顔をお迎えして見送ることができ、感無量でした。お見送りをしていると、そばでご覧になっていたおばあちゃんが「今のはおたくで買われたの?よかったねー、いくらくらいだったの?うちの孫が来年成人式なのよ、今度相談に来るね」と矢継ぎ早に尋ねて行かれました。またおひとり、お手伝いできる方が増えるかと思うと嬉しくなりました。と今日はここまで。明日もおひとり。
 実は4日〜6日にお正月休みを頂いていましたが、その期間中も3名の振袖姿の着付をお手伝いしました。中でも印象的だったのが、「無理は承知ですが、振袖の着付をお願いできませんが?」と年末にお電話を頂いた5日のお客様。そもそも休みですしお断りするつもりだったのですが、お話をよくよく伺うと留学先から帰省されて式典に出席するように振袖の準備とともに美容室を予約されていたのが、なななんと!美容師さんの諸事情で着付ができなくなられてしまい困り果てられていました。「します!します!」と即答。電話後すぐに一式を持ち込まれて準備を整えました。さすがに今日だったら満席で断るしかなかったのですが、5日ってのがお客様にとって災い転じ吉と出ました。
 さてさて、写真は甥っ子の凛々しい黒紋付羽織袴。と、それをiPhone越しに覗く母(右)と叔母(女将)。着付を終えると「お兄ちゃん、ヘアワックス貸してくれる?」って頭を丸めてかれこれ20年来使ったことのない整髪料をまさかのおねだりしてくるあたりが可愛いところ。「おてつだいやるよ」と張り切っていた三女は夜更かしさせたのが功を奏しました(苦笑)。なにはさておき、若人たちのたくさんのお祝いをお手伝いできたことが嬉しいばっかり。みんなには誰が何と言おうと何をやろうと『自身の未来はその手で啓く!』ということをいち早く肝に銘じて欲しい。(肝に銘じることが遅くなった先輩より)
 みんなー!おめでとう!

◉振袖お手入れ割引キャンペーン!
https://kimono365.jp/?page_id=14470

朝寝坊してくれたのが最大のお手伝いとなった三女作
朝寝坊してくれたのが最大のお手伝いとなった三女作

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください