昨年よりも1週間ほど早く衣替え。これまで活躍してくれた綿麻から木綿100%に。ただし半襦袢は衿だけ木綿に付け替えて、身頃と袖は昼も夜も麻です。
このブログで何度も何度も記していますが、「きもので過ごす365日」の価値はここにあります。
ひとつは日々の生活の中で天気や温度など季節の移り変わりを楽しみながら着ている姿をご覧に入れたり、お客様から尋ねられても日々の体感をもって「いま何をお召しになるべきか」を提案できること。
それともうひとつ。「きものを着る機会がない」「一度も袖を通したことのないきものがタンスに眠っている」など、きものをお召しになることにそれはそれは高い敷居をまたぐようなお気持ちでいらっしゃる方々に、着方も含めてもっと気軽に着れることを提案すること。
毎日お召しになれなくてもいいじゃないですか。スーツの平日もあればデニムの週末もあれば、たまの気分転換にきものをお召しになって。無理なく自然ときものに袖を通して欲しい、そんな方が少しずつ日本中に広がって欲しいと切に願っています。それは僕ら呉服店の大きな大きな役まわり。職人さんが丹精込めて紡いだり染めたり織ったりされたものが、仕立て屋さんの手に渡ってお客様寸法に仕立て上がったものを、ビジネスアイテムのひとつとしか考えられないようではこの業界の未来はありません。
さぁ、みなさんも月に一度からはじめませんか?きもの365日のはじめの一歩。