男物一式を仕立て直す。

大島紬アンサンブルと長襦袢を仕立て直す。

 お父様から譲り受けられた大島紬アンサンブル(きものと羽織が対になったもの)と長襦袢
 ここで一般的に考えられるのが、息子さんの方が身長が高かったり手が長かったりして『生地が足りるのか問題』に直面すること。ですが今回はその逆で、80歳を過ぎられているお父様がなんと186センチという当時としては大男で、譲り受けられた息子さんが175センチという言わば標準的なお体格。つまり大きいものを小さく仕立て直すわけですから、あまり難しいことはありませんし、生地が足りないということもなく追加料金がかからないことがほとんどです。ただしテニスをやっていたあるあるで、右手のほうが2センチくらい長いという不規則採寸。
 きものと羽織は素敵な大島紬だったのですが、長襦袢がウールとポリエステルの交織っぽかったので、この機会に正絹の長襦袢のご新調を慎重におすすめしたところ快諾を頂きました。弊社の力不足でお客様の寸法に見合う長襦袢地がなかったので、後日ご覧に入れることになりました。
 何が何としてもお正月にお召し頂けるようにお手配を急がねば。またおひとり、きものをお召しになる男前を増やしてしまった。

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