鳳凰が舞う額裏。

 昨年12月からお客様と絵師との狭間でやりとりを重ねていた別誂えの一枚。
 数日前に届き、僕なりに素晴らしい出来栄えだったのでご満足頂ける自信を持っていたのですが、本日お客様にもご覧頂き、ご夫妻の表情を見て確信に変わりました。でへっ、
 そもそも額裏の誂えは、下絵を描いてもらって手を加えてから生地に清書するのではなく、生地に一発勝負なんです。なのでできるだけご希望に近い絵を準備して、それに対して色彩や濃淡、柄の配置などを指示して決めていくんです。本来ならば一度下絵を描いてもらう方が良いに決まっているのですが、絵師からすると下絵も清書も同じ手間なため、生地代はさておき倍の工賃がかかります。それならば最初から下絵を描いてもらう工賃も含めて算盤を弾けば良いじゃない!という意見もあるのですが、そこはできるだけお安く良いものを提供したいと考える僕らの腕の見せ所ってことで御免下さい。
 えっ、今回最も苦労した点ですか?それは鳳凰をどんなに格好よく描いてもひと筆間違うと孔雀になったり鶏になったりしてしまう点です(苦笑)。なにせ聖徳をそなえた天使の兆しとして出現すると伝わる、瑞祥のしるしですから。
 日本にも世界の至る地域にも、鳳凰が舞い降りる日を待ち望む我慢の日々。

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○4月のきもの成績
若女将14vs14若旦那
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△3月のきもの成績
若女将29vs29若旦那
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◉2月のきもの成績
若女将27vs26若旦那
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◉1月の対戦成績
若女将27vs11若旦那
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