開店!旅する支店。

開店!池田屋呉服店『旅する支店』

池田屋呉服店の次なる一手!

 令和4年5月に両親から家業を受け継いで以来、夫婦二人百脚(主人:女将=3:7の割合)で歩んで4年が経ちました。時には強風に煽られることもありますが、多くのお客様のご愛顧のおかげさまで商売繁盛を歩み続けています。
 そんな中、数年前から次なる一手として熟考を重ね、昨年2月から本格的に準備を始めてようやくこの日を迎えることができました。

染織工房を巡る旅路の先にある驚きと喜びを求めて。

 私たちが商う「きもの」や「帯」は、染めたり織ったりする技術はおろか、木綿や麻を栽培したり蚕を養ったり素材を生み出す人、糸を紡ぐ人、絣を括る人、生地を洗ったり蒸したりする人、染料をつくる人、染める道具をつくる人、図案を描く人、型紙を彫る人など、たくさんの工程を経て私たちの手元にやって来ます。と、言葉では分かっていても、実際に目にした感動は格別です。
 これまで京都をはじめ米沢、沖縄、奄美大島、都城、丹後、十日町・小千谷など積極的に産地に足を運んでは実際に見たり臭ったり、お話を伺ったりしてきましたが、これからは【旅する支店】を活用することで公共の交通機関では行きにくい地域など更に多くの産地を訪ね歩き、時間に見切りをつけずにじっくりと拝見できることを期待しているのです。
 仕入れを兼ねて女将とふたりで、はたまたお客様と一緒に染織工房を巡る旅路の先にある驚きと喜びを求めて。また僕たち(きもの屋)にしかできない社会科見学の一環として、愛する子どもたちを連れて行くことも大きな楽しみのひとつです。

旅先できものに着替えたり着付けたり、小さなお店を開いたり。

 工房見学は染めや織りの道具が所狭しと並んでいたり、職人の気が散らないよう身を潜めたりと洋服の方が適していることがしばしば。
 そんな時、【旅する支店】だと旅先できものから洋服あるいは洋服からきものに着替えることができるので、工房の様子やお天道様のご機嫌を伺わなくともなんのその。時には旅先でお客様の着付をお手伝いしたり、仕入れた品々を並べて小さなお店を開くことだってできます。そう、まさに【旅する支店】なのです。

あってはならぬ非常時の避難先としても活躍。

 6人乗車の4人就寝に加えて、簡易式のシンク、電子レンジやエアコンを完備。電力はソーラーパネルや走行充電で賄うことができます。さらに水を使わないラップ式トイレも積載しているので、万が一の時には家族の安全を守るモーターホームに。
 日頃は自宅で水も電気もガスも使い放題の生活に甘えてしまった子どもたちにとって、限りある中で節約しながら仲良く暮らすことも良い経験となるでしょう。

さぁ、仕事も人生も第二章の幕開けです!

 人生100年時代と言われる現代において夫婦ともに50歳を過ぎ、まさに人生は折り返したばかり。【旅する支店】の開店で仕事も人生も第二章が幕を開けました。愛する家族とともにますます商いを楽しみつつ、これまで以上に日本が世界に誇る染織品の価値を正直に存分にお伝えしてまいります!
 【旅する支店】の実物は、ご覧になるまでお楽しみに〜!