想いをつなぐ、

 男物の半襦袢に半衿を縫いつけました。
 実はこの半襦袢は、小学校からはじめた日本舞踊と中学校からはじめた部活(バスケット)を両立させようと頑張っているお孫ちゃんのために、おばあちゃんから預かったもの。もともと縫い付けてあった明るい水色に金が散りばめられた華やかな半衿を外して、「紺鼠色の無地のきものが引き立つのを探しています」とおばあちゃんが選ばれたのは、黒と金の市松模様に切り返しで深紅が鮮やかな重ね衿。本来なら襦袢ときものの間に差し込んで重ね着のように見せる衿ですが、あえて半衿として縫い付けました。「近頃は一丁前に反抗期で、踊りにも部活にも、勉強にも身が入らないんですよ」と嘆きながらも嬉しそうに、踊り用の角帯もご注文頂きました。
 大人になった時に「おばあちゃんがいてくれたおかげです」と言ってくれるに違いない。

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