「どうしても着たい振袖があるんです!」といつもの綺麗な声が本日は特に透き通って聞こえました。
「この振袖に袴を履いて、娘が卒業式に出席したら素敵じゃないですか?」とキラキラ。お持ちになった振袖を拝見すると、古典的な絞りを地模様に刺繍が施してある華やかな白と青のコントラスト。「卒業式だけじゃなくて、演奏会にも袴が必要だし、一枚用意しておきたいと思って」とおっしゃいました。袴の素材や色を提案すると「きものが少し落ち着いた色なので、袴と帯は明るくしたいわ」とお母様とお嬢様の意見が揃い踏み。袴は明かるい臙脂色に、その上にほんの少し見える半巾帯は黄色の無地でと言うことになりました。
袴は京都から、帯は博多から、どうしても着たい振袖を引き立てるためにやって着ます。