新江戸染めの浴衣と半衿。

新江戸染めの浴衣と半衿。

 「えぇぇ!わたしこれがいい!いやこっちかなぁ」
 朝一番、開店後まもなくしてお手入れのご相談に御来店頂いたお客様が、振り向けばそこにあった浴衣たちをご覧になりました。しかしながら不思議なもので、新作から旧作まで同じように展示しているのに、お客様の目に止まるのは新作ばかり。この春先に仕入れたばっかりの浴衣たちが一枚ずつ嫁ぎ先が決まっていくのは本当に嬉しいこと。たくさん転がした中から朝一番のお客様の最終候補にあがった2反はいずれも新作で、最終的に決まったのは昨日ご来店のお客様もお気に召していた1枚。衿のついた晒の半襦袢には、半衿代わりに手ぬぐいを縫い付けて。綿絽が涼しげな鼠に花唐草の浴衣と鼠の亀甲格子で少々衿元が賑やかになりますが、あえて合わせた鼠と鼠に頷かれたあたりは以心伝心。浴衣も半衿も丸久商店さんの新江戸染めだったことはただの偶然。
 そのあとも姉妹で浴衣を、おこちゃまの、午後から男女お一人ずつの着付、きものをお召しになった方が続々と御来店、閉店間際に女子高生の浴衣など、唐津やきもん&はきもん祭りは3日目にしてお天気も人出も最高の1日と相成りました。つづく、

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