縮小の一途を辿り続けているきもの業界ですが、一番の問題は「業界人がきものを着ていないこと」。
3ヶ月ほど前のこと。取引先の営業マンが普段着of普段着の片貝木綿を段ボール箱いっぱいに持って来ては「どれかお好みのはありませんか?」とおっしゃったので、「このきものがどんな着心地かご存知ですか?」と尋ねると「、、、」。そう、これがこの業界の現状なんです。そこで「自分で着てみたら着心地がもちろん長所も短所も分かって商品に自信が持ててもっと売れますよ!」と提案したら、その場でご自身の反物を選んで会社を通じてすぐに仕立てに出されました。
そして本日!たくさんの段ボール箱を載せた日産キャラバンの運転席から降りて来たのは、その片貝木綿のきもの姿!社員一同で出迎えると、「スーツよりも楽ですわ」とさっそく着心地に言及した営業漢。ちょうど暑くもなく寒くもなく一年でもっとも木綿が着心地の良い季節だということも功を奏しました。当たり前のことですが、きものをお召しになる方にしかきものをお買い上げ頂けないんです。それをお勧めする側の人間が素材どころかきものの着心地を知らないなんて言語道断!まずは第一歩を踏み出してくれただけでも良しとしますが、こんなことを喜んでいるうちはまだまだ。これからもっともっときものをお召しになってきものの良さを広めて頂きたいと思います。
そして僕らはそんな取引先との絆を大切にしていきます。

