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『唐津きものカレンダー/平成版』

『唐津きものカレンダー/平成版』

地域と気候に応じたきもの選びを。

私がきもので過ごす365日をはじめて8年目の春を迎えました。きものを着れば着るほど気付くことがたくさんあります。その最たるモノが『きものカレンダー』。

10年ひと昔とよく言いますが、きもの業界では「単衣の季節は6月と9月」なんて言葉が昔からあり、現在もまことしやかにささやかれています。そもそも地域が違えば気候も違う、ましてや昨今の地球温暖化。そこで池田屋では『唐津きものカレンダー/平成版』を作成し、みなさまにご提案いたします。

『唐津きものカレンダー/平成版』

日付だけではなく、気温で判断するのがコツ。

と単衣の変わり目の目安となるのが、気温20℃。近年、唐津では最高気温が20℃を上回るのが4月中旬、下回るのが10月下旬。ということで、
・袷わせ …10月下旬〜4月中旬頃の約5ヶ月[従来は8ヶ月]
・春単衣 … 4月中旬〜6月末頃の約2ヶ月半[従来は1ヶ月]
 ※ 紗袷せ … 6月下旬
・うすもの… 7月と8月(・紗・麻など)
 ※ 絽縮緬 … 9月初旬
・秋単衣 … 9月初〜10月下旬頃の約2ヶ月[従来は1ヶ月]

加えてこのカレンダーをもとに、少し早めに長襦袢や小物を組み合わせましょう。例えば6月中旬以降に単衣のきものをお召しになる時、長襦袢や半衿を絽に替えるだけで体感はもちろん、見た目にも涼感が生まれます。

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とは言え、いずれも衣替えの頃は朝夕が寒かったり残暑が厳しかったり。それぞれが心地よくお召し頂けるきものを選びをおすすめします。ただし結婚式などでお召しになる礼装のきものは、日常着とは勝手が違い同席される方との協調性も大切ですから注意しましょう。

衣替えの変遷で分かる、気候の変化。

これまでの『きものカレンダー』を整理しました。下図にある二つのカレンダーのうち、上にあるのが今も使われている一般的な『きものカレンダー』。下にあるのが江戸時代に幕府が制定した武家の制服のモノ。

業界版『きものカレンダー』

現行の『きものカレンダー』は明治時代のもの!

この『きものカレンダー』を敢えて、業界版!と呼んでいます。その歴史は古く、なななんと!明治時代からのモノ。10月1日〜5月31日までが袷、6月1日〜30日が単衣、7月1日〜8月31日がうすもの、9月1日〜30日が単衣。これは明治6年(1873年)1月1日に新暦(太陽暦)が採用され、明治政府が官公庁の衣替えを6月1日と10月1日と定めたことに準じたものと言われています。

約140年ほど前の、しかも東京を基準に制定されたカレンダーを現在も活用していることを考えると、耐え難きを耐えるニッポン人とは言え難しいのではないでしょうか。

江戸時代の武士たちは綿入れが主流!

細かいことはさておき、江戸時代の武士たちは10月初旬〜4月末が綿入れ、5月初旬〜6月初旬が袷でたったのひと月間、6月中旬〜9月下旬が帷子[かたびら]といって単衣、9月下旬の一週間ほどが袷。

空調設備が整ってなかったとは言え、1年のうち7ヶ月は綿入れを来ていたなんて。今よりもずいぶん寒かったことがよく分かりますね。

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法事のきもの



年忌法要など仏事にお招きを受けた場合、家紋(一つ紋で良い)を入れた控えめな色の色無地(色紋付ともいう)または江戸小紋が良いでしょう。その上に家紋を入れた黒または控えめな色の色無地の羽織をお召しになると一層礼を尽くした装いとなる。

この場合、羽織紐は白が最適。帯は黒または控えめな色の名古屋帯に黒の帯〆と帯揚を。長襦袢半衿、足袋はもちろん白。草履は控えめな色であれば良いが、黒が無難。ハンカチなどの小物まで色使いには特に気をつけましょう。

写真は茶系の鮫小紋に黒紋付の羽織。ともに一つ紋が入っている。

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