博多織と佐賀錦展


会期:平成29年12月17日(日)〜19日(火)
時間:10:00〜19:00 ※最終日は17:00まで
会場:池田屋呉服店 二階展示場
内容:博多織の角帯、四寸、八寸、九寸、洒落袋帯と佐賀錦の袋帯など
問い合わせ:0955-72-2050 お問い合わせ


筑前黒田藩が育んだ絹織物。

 西暦1241年・鎌倉時代、承天寺開山の聖一国師と若い博多商人・満田弥三右衛門が宋へ渡り、 織物の技法を習得、帰国して独自の意匠を施したのが博多織のはじまりといわれています。また最も広く知られている『献上博多』は、江戸時代に筑前藩主・黒田長政が幕府への献上品として博多織を献上したことよります。
 今回は献上のほか間道や、紋織りのお洒落な格子や絵が織られたもの、男性向けの角帯など多数展示いたします。

肥前鍋島藩に受け継がれた箔織物。

 佐賀錦は、肥前鹿島藩の御殿女中に受け継がれた織物。京都・西陣織など一般的な織物は箔を緯糸[よこいと]に用いますが、佐賀錦は箔糸(金銀箔を漆で和紙に貼り細く切ったものを経糸[たていと]とし、絹糸を緯糸[よこいと]にするほか、織機ではなく織り台という小さな台に糸や箔をかけて独自の道具を用いて織るのが特徴。
 現在は袋帯や草履バッグなどの小物向けの生地が織られていますが、今回は袋帯のみ展示いたします。