羽織なしでは我慢できない秋の風。
一昨日のブログで羽織を引っ張り出す宣言を行いましたが、手にした羽織は黒紋付。覚悟していたとは言え、昨晩スマホに届いた訃報に目を疑いました。今日は朝から来客が続いたので、昼過ぎになって近しい方々に確認すると受け入れ難い悲しい現実。黒紋付を羽織り、念珠を左手に、袱紗を右手に、失礼かと思いましたが半衿もスニーカーもそのままにお客様宅へ。実はあまり存じ上げなかった故人のことをご家族様から伺いながら、哀しみが和らげばと談笑に終始。
愛するが故の悲しみを受け入れ、どれだけ笑って幸せを感じることができるのか。人は死ぬと分かっていて生かされている修業の身。黒紋付の「黒」には、すべてを受け入れてくれる優しい光を感じることがあります。