男前も男前の七五三詣り。

 「どうしても羽織を買ってあげたいんです」とお電話を頂いたのが数日前のこと。
 五歳の男の子のお詣りに、羽織までお召しになる方はこの地域ではさほど多くありません。どうして羽織にこだわられているのかは、お話をするうちに明らかになりました。「主人が小さい時(約60年前)に七五三詣りで着たきものを孫にも着せたくて、着せてみたんですけど裄がすごく短くて。いっそ羽織を着たら裄が短いのが隠せるのではと思ったものですから」とお客様。次の日、早速そのきものをお持ち込みになって納得。ところどころ刺繍もある、今ではほとんど目にすることのない小紋柄。若松に三笠に陣太鼓にとおめでたい柄に、鮮やかな紫と金茶の市松柄が大胆に手綱(のように斜め)取り。折り紙で折った兜のような紐飾りも素晴らしい!何よりも、保管状態がすこぶる良し!併せてお持ち込みになった縞の袴にも相性の良い黒地に兜の柄の羽織をお勧めしました。「ちゃんとしてあげたいんです。初孫ですから」と本当に嬉しそうに帰られたお客様。
 きちっとご用意してキリッとしたお孫さんの晴れ姿にご満足頂きたい、ただその一心です。

紐飾りの刺繍まで男前。

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