2度の洗い張りを経て、

 「紬は着れば着るほど着心地が良くなる」なんてよく耳にしますが、まさにその通り。
 久しぶりに袖を通したこの紬は、お客様から頂いた一枚。公私ともに家族ぐるみ(特に中学1年生の長女)でお世話になったお客様のご主人様がお亡くなりになった折に、「うちは娘しかいなくて誰も着ないだろうから、着てもらったら主人も喜びます」とご家族様の気持ちごと譲り受けました。僕よりもうんと小柄な御主人様だったので、すぐに洗い張りをして僕の寸法に仕立て替えました。以来、何度も袖を通して生地がくたびれてきた上に、袖口や裾まわりも擦り切れはじめたので今年の夏を前に再び洗い張りへ。仕立て上がってようやく肌寒くなった本日、約半年ぶりに袖を通しました。僕の体型や立ち居振る舞いに仕立て方まで合わせてあるんじゃないかっていうほど、口や文章ではなんとも説明し難い着心地の良さ。いや本当に。そうして最初に袖を通した時に感じた御主人様のぬくもりをふたたび感じながら店に立つと、今は福岡市内に在住でたまに唐津へ帰って来られる奥様がふらりと。
 その先はご想像にお任せします、、、つづく。

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