御礼と快気祝い。

 こんなことがあるでしょうか。
 とってもとっても久しぶりに御来店のお客様。そう言えばこの夏に「池田屋の若旦那にはいっつもお世話になりっぱなしだから、いつか御礼するわね」とおっしゃっていたのですが、ついに、と言うか本当にその日がやって来ました。特に期待をしていた訳ではありませんがと申し上げると語弊がありますが、僕にとってはただただ当たり前の本当に毎年夏の恒例行事で些細なことの繰り返しだったし、特に下心があってお世話をしているつもりはなかったので、お客様のお気持ちとお買い上げに込み上げる嬉しさがたまりませぬ。
 ということで、白い大島紬と博多織のなごや帯を。「この白大島はね、あなたにいっつもお世話になってばかりだから御礼に頂きます。そしてこの帯はね、病気から快方に向かっている親戚の景気づけに差し上げるから、仕立て上がったら箱に入れて包装と熨斗をつけて下さいね」って、、、(涙)。さらに続けて「値引きなんかしたらダメよ、あの人が買い物したら損するなんて思われたら嫌だから」って、、、なんて潔さ。僕からの御礼は、いつも通り丁寧に仕立てて心を込めて熨斗をかけて納めること。
 昨夜の唐津は雲がかかって見ることが叶わなかった中秋の名月。煌々と輝く月の浮かぶ今夜は、見上げて感謝の祈りと光を浴びて心の浄化を。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください