袋帯となごや帯。

 いつも仲睦まじいご年輩のお姉さんと妹さん。
 本日も妹さんが先にやって来て、「池田屋さんで待ち合わせてるの」とおしゃっているうちにお姉さんも到着。お二人とも、と言ってもお姉さんは40分ほどかけて歩いてやって来られるから大したものです。そしていつものように楽しくおしゃべりをしながらきものや帯をご覧になって、いつの間にか欲しいものを手にされているのです。最初は写真右手にある紺地の大島紬の生地に桶絞りと手描きの八重桜がお洒落な袋帯を。ほどなくして信州紬をすすきで染めた無地にも見えてしまう小さな格子が小粋ななごや帯。
 「お姉さん、冥土の土産に買ったら(笑)」
 「一度結んだらあなたにあげるわね」
 「いや、私の帯こそお姉さんのあのきものにも合うわよ」
 「そう言えば今夜は中秋の名月じゃない」
 「あら、そんな日にすすきで染めた帯だなんて!」
 いつまでも聞き耳を立てたままにしたくなるようなお二人のひそひそ話しがひと区切りしたところで商談成立。「帯の長さとか仕立て方は池田屋さんに任せるわ」と信頼を頂いているのは嬉しいのですが、念のためにもう一度確かめさせて下さいね、ひそひそ話で(笑)。
 どのきものに結ばれるか、この秋の楽しみがまたひとつ。

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