まさかの敏腕プロデューサー。

 お子様連れの若い夫婦がご来店。目的は一目瞭然。
唐津くんち長法被裏地を見に来たんですが、、、」と、この季節の3人にお1人は同じ台詞。ところが「お仕立てはいかがされますか?」と尋ねると珍しい答えが返って来ました。「母がしてくれるんです」。さて龍や虎の定番から浮世絵や風神雷神といった変わり種に続いて、野球の柄や髑髏、蜘蛛、市松模様まで様々ご覧に入れましたが「見れば見るほどどれが良いか分からなくなってきました、、、」と一旦ご帰宅。そしてしばらくすると顔見知りの女性がご来店。「息子はどれが気に入っていましたか?」とおっしゃったので、「えっ!?」と後ずさりしてしまいました。まさかまさかのお母様で凄腕プロデューサーの登場!「うーん。これにします!」と濃いグレー地に新橋色の七宝の柄。長法被の寸法をうかがって、必要な分だけ切り売り。お洒落な肩裏で世界に一枚の愛情がたっぷり注がれた長法被ができそうです。
 代わりに言っておきましょう!「お母さんありがとう!」と。

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