男前の単衣。

 ある日、「茶席で着る単衣の御召が欲しいんだけど」とSNSを通じて届いたメッセージ。
 発信元は、今年めでたく傘寿を迎えられる紳士。花の都大トーキョーから世界中を転戦し、オーストラリアを最後に辿り着かれたのが唐津という奇妙な御縁。しかもはじめてお会いしたのが、唐津を代表する地酒「太閤」を愛する仲間が集う会。僕のことをご存知の方なら、その奇妙さは尚更のこと。それから数年が経ちましたが、衰えを知らない行動力と誰とでも仲良くされる御姿勢には感服するばかり。そして袷のきものも羽織も誂えられた上に欲された単衣のきもの。袷のきものを誂えられた時には「家紋はいらない」っておっしゃっていたのですが、今回は「家紋は丸に二引き。あまり目立たないように入れてね」とのご要望。(光の加減でやや目立って見えますが)共色の糸を用いたコマ縫いで入れました。シャキッとしたお召しならではの張りと柔らかさを兼ね備えた、単衣に最適の一枚です。
 お召しになる日はそう遠くないはず。

追伸
SNSのメッセージには、「とにかく安くて良いのを!」っても書かれていました。

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