「水洗いをお願いします!」と持ち込まれたのは浅縹色がお洒落すぎる小千谷縮。
長らく箪笥の引き出しに眠りっぱなしだった麻織物で夏きものの代表選手。数年前は東京在住で、たまたま唐津に帰省された折に立ち寄られて木綿のきものをお買い上げ頂いたお客様。このほど東京を引き払って唐津に引っ越されたらしく、「きものでも楽しみながらゆっくり過ごしたい」と涙もののコメントとともに持ち込まれた小千谷縮ですが、所々にシミというか色が抜けたような箇所がありました。埃や汚れ、糸についた糊などを落とすために水をくぐらせるのですが、その前にご確認を頂けて良かったです。箪笥肥やしをお持ちの方は、シミやカビなどを十分に確認をしてからお仕立てしましょう☝︎
柄のない無地というのがまた江戸っぽくて僕の気を引っぱります。