寸法を揃える。

 どうしましょ、本日も長襦袢の御要望。しかもお二人も同時に。
 しかもしかも、大決算市の割引を待たずにお買い上げになるという驚きという名の喜び。しかもしかもしかも、お二人とも礼装用の長襦袢。お一人目は先日決算市の下見に来られたお客様が「どうしてもい長襦袢が必要になって、」と寸法見本のきものをお持ち込みになって、お二人目は3月末に予定されているお茶会にお召しになるのに写真の光琳菊を。で、寸法見本に「若い頃に母が仕立ててくれた」黒紋付(写真真ん中)とおばさんから譲り受けられた汕頭刺繍付け下げ(写真左)をお預かりしたのですが、寸法がバラバラ。そこで最近最もお召しになられているというこれまた汕頭刺繍付け下げ(写真右)をお預かりしたのですが、こちらもさらに寸法が異なるという新たな展開。さらには「4月末に予定しているお茶会に合わせて色無地を一枚誂えようと思っています」という四ツ巴。
 ということで、この絶好の機会にお客様の現在のお体格やお好みに合わせて寸法を決めて、長襦袢と新しい色無地は最初からこの寸法で、ほかの3枚のうちこれから重宝する付け下げ2枚はシミや解れなどもあることですし、お召しになる順に洗い張りをして仕立て替えを提案。ほとんどお召しになることのないであろう黒紋付は、お召しになるときに長襦袢の肩や袖を摘んでお召し頂くことに。とにもかくにも、寸法は一つに揃えておかれることを強くお勧めします。
 せっかく誂えるんですから。

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