5年後の成人式。

 おばあちゃん密かな願いはただ一つ「私が娘のために誂えた振袖を、5年後成人する孫に着て欲しい」ということ。
 昨日、この地域で最も早い成人式の様子をニュースを見た中学2年生のお孫さんが、「ばあちゃん、お母さんが着てた黒い振袖はどこにあると?」と、いつだったかお母さんの成人式の写真を見たのを思い出して一言。当時はまだ小学生だったお孫ちゃんが「あんなの嫌だ、私はもっとかわいいのがいい!」とおっしゃったらしく、「あんなに良い振袖を買ってあげられないし、今風の色柄、ましてやレースやキラキラのついたのなんて、、、孫のはレンタルになるのかなぁと思っていましたけど、これを着たいって言うからちょっと早いけどお手入れしとこうと思って」と嬉しそうにお持ち込み。拝見すると、全体にカビるんるんの香りがッツーンと、加えて左脇の袖付がほつれていました。「長襦袢袋帯も心配なので、持ってきてください」と申し出ると、「ハイッ!明日持ってきます!」と二つ返事。
 新年早々、ご家族の大切な節目に立ち会える喜びを分かち合いました。めでたし、めでたし。

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