広衿に未来はないのか、

 長襦袢の地衿を広衿(写真)からバチ衿にお仕立て替えを承りました。
 きものの衿の形(巾)には、大きく分けて広衿、バチ衿、棒衿の3種類があります。
 広衿とは、背中心から衿先まで3寸(約11cm)〜4寸(11.5cm)の通し巾で仕立てられています。一般的に多くのきものの衿は広巾で仕立てられます。
 2つ目のバチ衿とは、三味線のバチのような形をしていることからそう呼ばれているのですが、背中心から衿先にかけて自然に広がった形になっていて、背中心が1寸5分(約5.5cm)と広衿の半分ほどの巾で、衿先に向かって少しずつ広がって2寸(約7.5cm)に仕立てられています。一般的に多くの長襦袢の衿はバチ衿で仕立てられるようになりました。
 3つ目の棒衿とは、背中心から衿先まで1寸5分で通して仕立てられています。主に浴衣がこの形に仕立てられます。
 広衿は、お召しになる方のお好みやお体格に合わせて巾を調節しながらお召しになることができ、やや厚みのある衿を折るのでふっくらとした衿元になります。これに対してバチ衿や棒衿は、巾を調節できない反面、着付けるのが簡単なのが最大の魅力、、、ですが衿元はスッキリと言いますかペタッとなります。とどのつまり、僕の好みはきものはおろか長襦袢も衿元がふっくらと仕上がる広衿と言うことになります。
 きものは木綿や浴衣などのカジュアルなものを除いては広衿に仕立てることがほとんどですが、残念ながら長襦袢はバチ衿ばかりで、本日のお客様のようにお仕立て替えを承ることしばしば。うーむ、お召しになる方のお気持ちと(僕の理想の)着姿との狭間で葛藤はつづく…。さらに本日は半衿付けまで承りました。
 広衿からバチ衿へのお仕立て替えは5,000円、半衿付けは500万円でっす!どうぞお気軽にご相談ください(涙)
 
 

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