男前の単衣。

 以前からご相談頂いていた男前の単衣。
 もともときものをお召しになるのが好きなお客様で、ご家族とのお食事会やお仕事が休みの日にさりげなく。これまで伊勢木綿や小千谷縮、ご結納で贈られた大島紬などをお召しになっていましたが、「お茶会のお手伝いで袴をつけた時にも着れる単衣が欲しい」とのご要望で。ずいぶん以前からご相談頂きながらもご都合やお気持ちがすれ違ったりお気に召すのがなかったりも、、、ようやく機が熟しました。
 お顔映りと併せて「鶯色の袴に合う色」が前提の中、最初にお気に召した地模様(織柄)のない茶色の無地をお袴と一緒にあてて鏡越しにご覧になると、まさに、ザ・茶人!。「色は気に入りましたが、これだとかしこまり過ぎてて普段の食事会などの着にくいです」ということで、僕が勧めたのに候補から外されていたはずの地模様のある御召をあててみられると、、、「これですね(笑)」とニンマリ。袷の季節にも長襦袢で調節してお召しになれるように、さらりと着心地の良い絹と麻の交織の長襦袢(写真左)も合わせて。
 これから本格的な寒さに向かう今日この頃に単衣を誂えて頂くなんて不思議な感じもしますが、「◯月◯日に◯◯に着て行くんですけど、こんな色であんな柄を探してるんです」と限られた時間の中で探すよりも、季節なんか気にせずに探しているものと御縁があった時に誂えるのが最も良い選択なのかも知れませんね。
 まずは来春のお茶会でお召し頂く日を待ち望むばかり。

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