最も印象深い一足。

 3日間の企画展が無事終了。
 昨日のうちに後片付けを終わらせるつもりが、そうは問屋が卸しませんでした。力仕事が多いことを言い訳に、きものを脱いで洋服でいると、一昨日ご来店のお客様が寸法のことで相談にやって来られて「あれ?やっぱりきもの姿の方が格好いいですね」と一喝!ぐぅの音も出ませんでした(苦笑)。そんな本日、企画展で喜和屋さんの草履をお誂え頂いたお客様が、ふたつとない履き心地に挿げ上がった草履をお受け取りにふたたび。そう、この草履こそ今回お誂え頂いた中で最も印象深いうちのひとつ。
 このほかにも喜和屋さんの履き物誂え会では、ご家族など大切な人から譲り受けたものなど想い出の一足が鼻緒を挿げ替えることで生まれ変わったり、実にいろんな物語が生まれます。今回のお客様の中には、50年以上前にお買い求めになったという立派な草履を持参されて鼻緒だけ挿げ替えた方も。反対に鼻緒や台に合成皮が用いられた草履を持って来られて、どうにも手に負えない方も。
 そんな中、「お茶の仲間が履いていらして、とっても履き心地が良いっておっしゃるもんですから」と選ばれたのがこの一足。銀色に染められた生皮(表面を削ぎ落としていない丈夫な皮)の台に、皮を細く切って織り込まれた紫のグラデーションがきれいな鼻緒。
 大切にいつまでも履いて頂きたい、近い将来宇宙旅行にも履いて行けそうな一足です。

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