無地の大島紬。

 実はこれ、母が着ていたものを僕の寸法に仕立て直した一枚。
 数年前まで看板商品として毎年取り組んでいた天然灰汁発酵建ての藍染め。白生地に染めたものが主力商品だったのですが、こだわりの糸を藍で染めて織られた大島紬が稀に手に入っていました。天然の藍で染められた独特の藍色で、陽に当たるとぼんやりと赤っぽく見えるのです。これまた珍しく柄のない無地で、長らく母が着ていたのですが、飽きてしまったのか終活を始めたのか、いつのまにか洗い張りをして僕の寸法に仕立直されていました。今回のモダン大島紬特集に合わせてはじめて袖を通してみましたが、なかなかの軽さと着心地。祖父から譲り受けた角帯を結んで。
 やはり大島紬は衣擦れの音が、天然藍は香りが良い!

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