毛織物の虫食い。

 「私の保管が悪かったので、、、」と冷や汗をかきながらのご来店。
 ご主人様がお召しになるウールのコートに穴が!しかも1箇所のみならず、目立つ右前のポケット周辺(写真)と衿の裏あたりに合計10箇所ほど。虫もよく知ってか知らずか、カシミアなどの上物ほど狙われやすいのだとか。このコートは数年前に、冬の京都へと向かう直前に駆け込まれてお求めになった一枚。生地の端を解いて織糸を取り出し、開いた穴周辺の織糸ほぐして織り込む、いわゆる一つの「掛け継ぎ」、か、裏から布を当ててチクチクと伏せをするか、のいずれか。
 まずは隅から隅までずずいと拝見してから見積もりを提案することに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください