羽二重の無地を誂える。

 幼少の頃から日本舞踊が大好きで、稽古に励み、いつの間にか女子高生になった彼女。
 この夏目の当たりにした彼女の舞踊は、たったの1年でこんなに大人びるのかと驚くほど艶やかさを増していました。大人への階段を登る毎に、ほかに楽しみを見つけたり、もしかすると人前に出る恥ずかしさなどもあってか日本舞踊から離れてしまうことが多い現代に反比例するかのように、純粋に日本舞踊が大好き故に稽古に励み、いよいよこの冬、名取試験を申請することに。これは舞踊を業とする覚悟をもって進学することを心に決めた証でもあるのです。そんな彼女を家族ぐるみで応援する我が家にとって、この羽二重無地の誂えは思いも一入。この家紋を背負って堂々と舞う晴れの舞台が待ち遠しいことこの上ありませぬ。
 彼女の純粋でひたむきな想いに大きな大きな拍手を送りたい。

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