大正でも暮らし。

 「まだ池田屋は潰れとら(てなかった)んだったとね」と、どこぞのおっちゃんが御来店。
 「浴衣と総絞りの兵児帯を見せてちょうだい」と続けてぶっきら棒に。お似合いになりそうなものを次から次へとご覧に入れると、まず白絣に目が止まり、続いて白地に幾何学模様の粋な綿絽浴衣(写真)。残念ながら総絞りの兵児帯は、おっしゃる値段と全く折り合いがつかず。擦った揉んだの末に、「よそで浴衣も兵児帯も見つけてくるから、」と弊社を後にされてから小1時間ほど経った頃でしょうか、「2軒行ってみて帯はあったけど、気に入る浴衣がなかったから」とふたたび。実はこの浴衣、老舗の染め工場が大正時代の型紙を元に再現した特別な1枚。ということで普通の浴衣よりも少しだけ値段が高いのですが、、、
 ストレートを痛打されながらもホームで見事に刺した気分。えへへ、

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