幸せの紗袷。

 同窓会に出席されるお客様の着付のお手伝いをしました。
 「ずいぶん前に買って一度も袖を通さないままに箪笥の肥やしになっていた紗袷のきものがあったことを思い出して、今しかない!」と、同窓会に着ていこうと思いまして。と嬉しい着付の御予約には若女将の承諾も得なくとも二つ返事!
 紗袷とは、その名の通り通常は単衣に仕立てる(網戸のような組織で通気性の良い)紗の生地を二枚合わせて仕立てるきもののことを言います。きものは春から夏に向かうにつれて、裏地のついた袷から裏地のつかない単衣、そして絽や紗などのうすものへと衣替えしていくのですが、紗袷は単衣とうすものの間の、まさに今が旬のきものなのです。
 着付が終わった頃にはちょうど店の中がごった返していて、かく言う僕も接客中だったのですが、お帰りになる一瞬の隙に断って一枚パシャっと。ですが肝心の紗袷らしい柄が撮れなかったのが残念至極。
 さすがに今日は暑かったろーなー、、、

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