博多座歌舞伎観劇ツアー

 中村橋之助改メ八代目中村芝翫襲名披露公演にお客様をご案内しました。
 橋之助丈と言えば、中村勘三郎丈の体調不良による休演の代役として熱演された『俊寛』を観劇して以来のこと。今回はご子息三人も同時に襲名披露公演という晴れ舞台でした。
 ご子息たちの若々しさたっぷりの「車引」、うっかり主役の座を奪いそうなほど華やかに艶やかに長唄舞踊の代表作「藤娘」を演じられた菊五郎丈が襲名披露に花を添え、尾上菊五郎丈の愛情がたっぷり詰まった演技を左手(舞台正面)に、右手(上手)には太棹と太夫の語り口の力強さが気になって仕方がなかった(けど睡魔に襲われてしまった)義太夫狂言の「毛谷村」、そして最後は一昨年2月の中村勘九郎襲名披露公演で仁左衛門丈が演じられたのが記憶に新しい「河内山」。をもちろん中村橋之助改メ八代目中村芝翫丈が見事に小憎らしく演じられました。
 残念ながらお客様のきもの姿を写真に収めるのを忘れてしまいましたが、ちゃっかり洒落た御祝儀幕を。座席が2列目やや右手でしたので全体を撮ることは叶わなかったのですが、「芝翫香」という三文字が気になったので後で関係者に尋ねてみたところ、、、大阪御堂筋にあるバブリーな会社、要するにまさかのスポンサー名でした。「芝翫香」というびんつけ油を取り扱うお店として文化10(1813)年創業で、現在は宝飾品や貴金属、袋物を取り扱っているのだとか。
 池田屋が御祝儀幕を掛けられる日は来るのか、、、なんちゃって。

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