蘇る『唐津小唄』

 さっそくCDを購入しました。
 『唐津小唄』といえば、僕にとっては「盆踊りの曲」としか思い出がありませんが、現在はほとんど耳にすることがありませんでした。42章からなる同曲は、昭和5(1930)年に北原白秋が北九州鉄道(現在のJR筑肥線)の沿線観光曲として作詞、ヒット曲コンビの町田嘉章が作曲、博多から呼子まで沿線の名所や名物を言葉巧みにリズミカルに紹介していきます。昭和33(1958)年には唐津出身の歌手・青木光一によるSP版が発売され、我が家にも所蔵しているのですが何せSP版ですから蓄音機でなんとか聴けるくらいのことで。
 そんなある日、唐津出身の演歌歌手・六本木ヒロシくんが来店。「唐津小唄って、知ってます?」って言うもんですから我が家にSP版があることを自慢すると、「いまCD化を目指してるんです」とのこと。近所の鮨屋の大将をはじめ唐津を愛する先輩方が手を取り、同じく唐津を愛する音楽プロデューサーの橋渡しで録音体制はもちろん、日本を代表する三味線奏者の本條秀太郎さんの演奏でCDとなって蘇りました。
 「寝るがいやなら松原おこし〜♪」いやぁ、よか唄です。あ、歌は六本木ヒロシくん。

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