最後の卒業式。

 すかっっっ!と晴れた本日、開店前に着付けの見守り役。
 「今日は一人息子の高校の卒業式卒業式はこれが最後だから、きもので出席したい!」と明確な目標を掲げて、半年ほど着付けのお稽古に励まれました。「最初は着せてもらおうと思っていたけど、自分で着てみます!側で見守っていてください」ということでその通りに。そして驚きました!テキパキサッサのホイ!その手際の良さといったらないのです。慣れた方でもここまで丁寧にはできません。おはしょり、裾合わせ、衿元、帯揚げの始末、お太鼓の形、どれをとっても完璧でした。「素晴らしいですね。これほど上達しているとは思っていませんでした」とお伝えすると、「毎日、家で練習しました。絶対に着物で行きたかったから」だって。そんな努力を子どもは見ているでしょうね。
 駆け足の後姿を見送って、「行ってらっしゃい!」と声かけてみる。良い1日になると確信しながら。

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