花嫁の半衿。

 昨日お預かりした刺繍の半衿付けを、今朝さっそく。
 重めのちりめん地に梅に菊に桜がぽってりと春の花々が色とりどりに咲いています。その花々が衿元からたくさん見えるように、縫い付ける位置を調節します。肝心要は裏側の背中心の縫い方。花嫁さんのように特に大きく衿を抜くと、一番目に止まるのが後姿の衿元(うなじ)ですから。ちりめんなので生地も伸びがあります。しっかり引っ張ってひと針ひと針進みます。リズムに乗ってきた頃には半衿付けも終わり。企業秘密の仕上げを2箇所。若いお客様がご自身の結婚披露宴で和装を選んでくださるのはとっても嬉しいことです。今回のように御衣装の細かい準備をご自身でなさることはなかなか無いかもしれませんが、手間をかけただけ幸せが待っていると私は信じています。
 おめでとうございます。末永くお幸せに。

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