「ちょうど単衣のきものをもう一枚欲しかったんです!」
そうおっしゃるのは、つい先日、お母様の大島紬(袷)を洗い張りをしてご自分の寸法に合わせて仕立直されたお客様。本日、丸洗いでお預かりしていたなごや帯とともに納品に伺うと、「私にはまだちょっと地味ですけど、もう一枚、母の大島紬が眠っていました」とまたしても素敵な一枚。ぽってりとした薄紫色の八掛がついていましたが、「思い切って単衣に仕立て替えたら?色からして春先には重い感じがするので秋向けの単衣に」と提案すると二つ返事。
夏の名残が厳しい昨今には、きっと軽くて心地良いはず。