捻総 vs 切総

 帯〆の端を総[ふさ]と呼び、いろんな種類の総がありますが、一般的には切総[きりふさ]と捻総[よりふさ]の2種類があります。
 切総(写真左手)とは、その名の通り、組んだ紐の端を解いて糸に戻して総状にしたもの。使用後に手入れをせずに放っておくと、糸が寝起きの髪のようにグチャグチャになってしまいます。万が一そうなっても、蒸気を当てながら櫛でといてあげると綺麗に復元はします。が、面倒くさがり屋さんとっては…。
 それに対して捻総(写真右手)は、組んだ紐とは別に、寄った糸を総状にして帯〆の両端に結びつけたもの。なのです。この写真で一目瞭然ですが、捻った糸なので張りがあってグチャグチャになる心配がありません。が、誤って総を持って力強く引っ張ってしまうと、総がスポッと取れてしまうことがあります。
 ということで、本日は「捻総が取れてしまいました!」というご相談のお客様がご来店。多少が総の色が変わってしまいますが、新たに総だけを巻き直すべくお預かりしました。
 どちらさまも、総のお取り扱いには注意しませう!

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