袷→単衣。

 お手入れ日和に合わせて、洗い張りとお仕立てのご依頼。
 お母様から譲り受けられた紬のきもの。は、一度も袖を通していらっしゃらない代物。まずは寸法ができるかどうか、袖付けを解いて反物の巾をチェック!最低でも3分(約1cm)は確保したい縫い代を、ギリギリの2分(約7mm)にして何とか合格。色焼けも無し!、スチームを当ててみると折て筋も取れそう!ってことで正式に洗い張り決定!したのも束の間、身丈が短い上に腰のところに揚げが全く縫い込まれてないことに気がつき困り果てましたが、腰紐をいつもよりもやや下めに結べば何とか着れそう!ということで、洗い張りへ。さらにお客様のたんすの中身と相談した結果、洗い張り後は単衣に仕立て直すことに。やや硬めの生地も、洗い張りで水をくぐらせればもう少し柔らかくなって着心地も良くなるハズ。併せて半衿を新しいのに付け替える長襦袢もお預かり。
 数十年の時を経て、ようやく陽の目を見ることになった紬。お召しになる日は遠くないハズ。

◉毎月7日と8日はお手入れ日和

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