「箪笥の肥やし」だった七枚。

 本日は、覚悟のご来店でした。
 それはそれはお母様がお召しになっていた、素敵なきものたち。写真の左上から右回りに小紋(袷)、色無地(単衣)、(単衣)、色留袖(袷)、未着用の(単衣)、小紋(袷)、道行コート(袷)の七枚。いずれもカビるんるんに侵されていたり胴裏など裏地がひどく黄変していましたが、表地には手に負えないほどのシミや変色などはありませんでした。中でも芳醇なワインのような色合いの色留袖は、写真では柄が隠れて見えませんが、ため息が出るほど素敵な一枚(写真右下)。お祖母様がお母様のために見立てられたのだそうです。12月、ご友人の結婚式でお召しになるとになり、「色留袖だけは急いでください!」とのこと。写真左上の小紋は、「この際、思い切って!」と洗い張りをして変色した胴裏と派手なピンクが気になる八掛を新調して仕立て直すことに。それ以外は、ひとまず丸洗いとカビるんるんの処理へ。
 着付教室に通い始められた甲斐があってよかった。これからは「お洒落の肥やし」でっす。

追伸
中でも僕のお気に入りは、きもので飽きたら羽織やコートに仕立て替えても良さそうな小紋2枚。いやぁ、素敵すぎます!お母様の?お祖母様のお好み。

161015b

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください