久しぶりに出逢った極上の無地は、愛でる間もなく嫁ぐ日を迎えました。
。糸本来の光沢と織の細かさに惹かれ、手にしてみると如何とも表現しがたいしなやかさと反比例する肉厚さ、さらに反比例する軽さに一目惚れ。出逢うべくして出逢った一反を手に入れない理由はありません。糸を想う作者のお気持ちが、反物を通じて存分に伝わって来た瞬間の出来事でした。あれから約2週間が経った本日、いつもは濃い色で縞などの粋な色柄ばかりをお好みになるお客様に勇気を出してご覧に入れると、「すてき!」と同じく作者の想いが伝わったのか一目惚れ。八掛は
お洒落な濃い色に。
こんな無地に袖が通せる男になるため、ますます精進いたします。