お手入れから戻ってきたはずの大島紬に波紋のようなシワが…。
極稀に梱包の仕方や運送会社の取り扱い方が原因で、箱の中できものが片寄ってシワになることがあります。しかし今回のは箱の中で片寄っていなかったにも関わらずにシワシワというよりも波なみ。これまでとはちょっと様子が違うみたいなのですが、それもそのはず。原因は特定できないのですが、表地に比べて裏地が縮んでしまってるんです。要するにだぶってるんですが、これをきもの業界では「袋が入ってる」と言います。なのでどんなに腕利きのアイロン職人が手を入れても、だぶっている分だけ波のようなシワが現れるのです。解決策は、表地を短くするか裏地を長くするか二つに一つ。
あるいは、奄美大島の波に見立てて「わざとです、」って言い張るか。つづく、