七緒の反響を前に、

 久しぶりに箪笥の整理サービス「Shall we たんす?」に行って参りました。
 「あまりきものは買ってないんだけど、このまま娘たちに譲るわけにはいかないから整理して欲しいんです」とShall we たんす?のご予約頂いたお客様は、ふた月ほど前に黒留袖一式をお手入れでお預かりしたのが御縁。お手入れから上がってきた一式をようやく先週納品に伺った折に、整理を希望される箪笥を拝見すると、浅い引き出しが15段ある一棹。
 本日、朝一番に伺ってさっそく箪笥の引き出しを開けると、カビるんるんが次々と元気な顔をして出てきました。「これとこれと、それからこれはたまに着ていたの」とおっしゃるだけあって、加賀友禅の逸品中の(そのうち一枚は驚くほどの)逸品たちは無事で何よりでしたが、残念ながらそのほかはほとんどがカビや黄変に侵されていました。一枚ずつお客様と相談をしながら、丸洗いのみ、シミ抜きやカビ取りの見積もりの提案、処分と分けて、合計30枚ものきものや帯をお預かりしました。さらには箪笥の引き出しの底がカビ菌に侵されて変色していたので、ハイターを薄めた消毒液で拭き上げて陰干しすることをおすすめすると、「この際だから、それもついでにお願いします!」と、きものや帯がお手入れから上がってくる前に消毒サービスまで請け負うことになりました。先日ご紹介頂いたpresident社七緒vol.45春号の反響の波はいつ押し寄せるのか。
 お預かりしたきものや帯の中に、弊社の畳紙が一枚もなかったのは別の話。つづく、

◎衣類をカビから守るポイント!

 大切なきものたちをカビから守る一番の秘訣は、箪笥のある部屋を単に除湿するだけではなく、窓を開けて風を通すこと。つまり紫外線によって殺菌された外気を部屋の中の空気と入れ替えてあげること。その際は箪笥の引き出しを開けて、扇風機などで風を送り込んで引き出しの中の空気を入れ替えてあげるとより効果的。
 とどのつまり、一年に一度は袖を通すこと!

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