訪問着、袋帯、長襦袢、羽織、道行コート、雨コートを寸法直しなどでお預かりしました。
「きものが小さくなってね、」と持ち込まれたのですが、よくある「きものが派手になってね、」同様に、そんなことはありません！きものが派手になることも小さくなるわけもなく、、、と申し上げようとすると「歳を重ねて私につくもんがついたからね、」と自己申告（笑）。袋帯は結ぶと見えない部分に生地を1尺3寸（約49cm）ほど継いで、そのほか5点は洗い張りをして仕立て直すことに。3月13日にお召しになるという訪問着は、大至急でシミ抜きも。お買い上げになった当時はきっと青々とした若松が黄変して老松（写真2）に、茶屋辻のまわりにも変色（写真3）が。「あぁ、もっと大切に保管しておけばよかった」と悔やんでも悔やみきれないご様子でしたが、活かせる方が受け継いでこそ価値は生まれるのです。
もっともっとみなさんが昔買ったきものがタンスの中にあるある。
