十数年ぶりの御縁と男のきもの。

160110 本日は午前中が消防出初式で午後から唐津市成人式。
 いずれも欠かすことのできない年中行事の重なる一日。そんな折、午後から若女将レッスンへ久しぶりのご予約。「あれ?私の左袖はどこ?」なんて声も聞こえてくる中、当サイトをご覧になったというお客様が若くしてお亡くなりになったというお母様の色留袖と訪問着をご持参。「親戚の結婚式やこどもの入・卒業式などにきものを着たいんですが、TPOや寸法が合っているのかなど教えて欲しい」とのこと。いずれも素敵なきもので、お召し頂きながらそれぞれ提案したのですが、さっそく春先に大阪であるご親戚の結婚式に色留袖をお召し頂けるとのこと。手直しは今後の宿題になりましたが、きっとお母様も喜ばれていらっしゃるに違いありません。
 と同時に、お宮参りのきものをご覧にらるためにお母様と息子さん、かと思いきやお婿さんという珍しいタッグでご来店。実にご自宅で赤ちゃんと待っていらっしゃるお嫁さんが僕の高校の後輩で「住まいが福岡で、その近くにあるお店で買おうと思ってたんですけど、嫁さんが『買うなら絶対に池田先輩のお店で!』って言うもんですから」と涙ものの関白宣言。喜んでご実家までお宮参りのきもの数枚を持参し、再会とともに商談成立。もっとも気になったのは、はじめてのお子様のきものの話の隙をついてはご自分のきものの話に終始するご主人様。高校を卒業以来十数年ぶりの再会は、よもやの?嬉しい展開に。まずはご実家にあるというお父様のきもの2枚を改めて拝見することに。十数年ぶりの再会が、男前のきもの好きとの御縁を結んでくれました。
 唯一残念だったのは、振袖姿を見せに立ち寄ってくれたお客様とゆっくりお話できなかったこと。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください