今日もお天道様のご機嫌が不安定な、京都出張最終日。
さて、本日は2日間で解決できなかった課題を早々と解決させて、一刻も早く愛娘の待つ帰路につきたいところ。ということで、まずは柔らかぁ〜い付け下げを、つづいてシャキーン!と粋な付け下げか訪問着を求めて。そん中、目に止まったのが写真の一枚。あたかも織りものの風合いを匂わせながら、実は染めもの。しかも驚くなかれの絞り、その名も『嵐絞り』だと呼ぶのですから驚かないわけにはまいりません。しかもキセルの掃除にヒントを得たという逸話が重ね重ね興味深い。
鹿の子絞りに代表される絞りは染色技法の中でも最も古いものの一つですが、絞り方の種類は数百種類と言われています。そのうち現代に受け継がれているのは数十種類。この嵐絞りも一度は途絶えてしまったのですが、2007年の有松開村400周年記念事業としてとある作家が復刻することに成功した逸品。何度拝見しても織りものにしか見えない嵐の一枚は、シャキーン!と粋な訪問着をお探しのお客様にご覧頂くことに。
近いうちに必ずや唐津に嵐を呼び起こしてみせますので、乞うご期待!
追伸
興奮しすぎて振袖用の草履とバッグの選品を忘れそうになってしまうところでした。