唐津が誇る染織作家・松尾鏡子さん。

150819 10月3日から東京・銀座にある和光にて松尾鏡子さんの展覧会が開催されます!
 僕が松尾鏡子とさんと出逢ったのは、家業を継ぐべく帰郷した15年ほど前のこと。古くから唐津に伝わる『佐志葛布』という魚網などに用いられていた織物がきっかけ。現在、佐志葛布を織る唯一の染織作家こそ、松尾鏡子さんなのです。葛布以外にも糸づくりからはじまる松尾さんのお仕事は、染めも織りもとにかく繊細。天然染料でじっくり染めてコットンコットン織り上げた作品たちの光沢は、糸への深くて強いこだわりの証。以来、この上ない染織の教科書として、松尾さんには度々質問をぶつけてはお答え頂いてます。
 そしてこの度、和光で開催される待望の作品展は9年ぶり2度目で、きものや帯、小物をあわせて約80点が展示されます。染織作家として脂の乗り切った作品をご覧になれるのはこれが最後では!と前回の作品展を興味深く拝見いたしましたが、糸づくりはもちろん織りの技法への探究心は更に凄みを増し、今回少しだけお手伝いすることになったおかげでこっそり拝見させてもらった新作たちは斬新な色遣いとともに見応え十分です!
 期間中は是非ともトーキョーへ足をお運び下さい!素晴らしい作品たちが迎えてくれます。

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