黒留袖の黒、黒紋付の黒。

141009 カビがシミが最も目立ちやすい色なので、常日頃のお手入れが肝心要。
 なんてことは皆様百も承知でいらっしゃいますが、いずれも滅多に袖を通さないので放ったらかしなのが世の常。箪笥の中に何年も眠ったままの黒いきものたちは、例え新品でもお手入れをしていても、カビによる変色や時間を経て現れるシミなどによっていざお召しになる時には悲惨な状況になっていることが少なくありません。今回お預かりした写真の黒留袖もまた然り。数年前にお召しになった後にお手入れをして仕舞われていたのですが、この夏の極度の湿気が原因なのか、全体に点々と変色などが見つかってしまいました。お召しになる日が迫っていたので諦められていたのですが、我らが日名川’MAGIC’茂先生にお願いしましたところ、さすがの技術でアッ!という間にもと通りの黒さに染織補正されて戻って参りました。
 お母様から受け継がれた大切な留袖をお召しになる、三日前の今日の出来事。

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